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奥間グスク

 兼城集落の北側、小字門原、上原に所在する標高45mほどの小丘が奥間グスクになります。
 グスクは一見、1つの森に見えるが、沖縄県地図情報システムの遺跡分布図や地形図等を見る限り、グスク内には小丘が2つあるようだ。また、森の西側は兼城グスクになるようだ。
  「ぐすく グスク分布調査報告(Ⅰ)-沖縄本島及び周辺離島-」によると、古くは「奥間城里主所」と記録され、現在は「兼城上之殿」と記されていて、グスク内には香炉などの施設が7、8か所あるという。また、香炉のうちの1つは、潮平へのお通しと称するものだという。
 「琉球国由来記」を見ると、兼城内にグスクが2つあることは確実であるが、前記遺跡分布図にある双方グスクの位置はあまりに近い気がします。前記「ぐすく」所収の兼城グスクの地図を見る限り、兼城グスクについては、奥間グスクから道路を挟んで南西側がグスクのメイン部分なのであろう。
 なお、下記写真は奥間グスクを撮影したつもりですが、ひょっとしたら兼城グスクも混ざっているかも。探索したのが2009年8月のため、細かい撮影場所までは残念ながら思い出せない。


   
北側から撮影 消えかかっているが、標が立っています。 
香炉?単なるコンクリ片か? 「ぐすく」でも書かれているが、保存状況は悪いようだ。 
単なる岩であるが。 何となくグスクらしさは感じさせる。
排水溝にも見えるし、井にも見える。 中に入れば香炉などいろいろあるのでしょうか?
南西側から撮影。私有地のため入れないが、石積みが見える。 遠景