ハイヌミカゼHome糸満市

武富グスク

 イオンタウン糸満武富SCの東側、ハートフルクリニックの南側の標高90m地点付近にある小丘を武富グスクという。 所在地は小字仲間田原・後原にまたがる。
 「ぐすく グスク分布調査報告(Ⅰ)-沖縄本島及び周辺離島-」によると、「琉球国由来記」に「城之殿」とあるのが、この武富グスクだという。前者によると、現在は「武富ヌ殿」と呼称されているとのことだが、現地看板では「金萬御嶽・子方ヌ御嶽(ニヌファ)」と表記されていた。
 「高究帳」には武富村と小城村が併記された記述があるようなので、かつては小城と呼ばれていたのかもしれない。
 前記「ぐすく」によると、グスクには城壁がなく、殿、遙拝所、古墓及び風葬墓があるが、墓と殿との関係は分からないという。
 なお、「琉球国由来記」を見ると、武富村には武富之嶽があるが、殿とは別の場所にあるということだろうか。
 探訪したのは2009年8月になります。集落と隣接した場所にあり、特に見つけるのに苦労することはないでしょう。グスク内も手入れが行き届いていました。


 
グスク内に進入します。 呼称はともかく御嶽とある。 
   
これが殿か?  後方に石碑がある。
 
何て書いてあるかは分からず。  眺めは良い。白寿園が見える。 
こっちが遙拝所?逆だったらすみません。  
グスク内。石灰岩地形である。  麓には石垣があるが、グスク時代からのかは不明。