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コマカ島


 知念半島の先に浮かぶ小さな無人島コマカ島。沖縄に無人島は数あれど、本島からのアクセスの良さからか夏にはかなりの賑わいを見せる島です。ガイドブックやフリーペーパーを見てもコマカ島ツアーが紹介されたりしてます。上空写真などを見ると、青い海にぽつんとサンゴ礁で囲まれた島が見え、行く気をそそられること間違いなし。
 もっとも、沖縄本島東海岸にある島なので、そこまでサンゴがあるわけではありませんし、イノーの中にある島なのでそこまで透明度が高いわけでもありません。管理人が泳いだ感想ではサンゴの95%は死滅していたのは残念です。20年ぐらい前に来てればもっと綺麗だったかも知れません。魚は餌付けしていると思うのですが、浅瀬にそこそこいます。浅瀬でなくても、ちょっと沖に行けば時折生きているサンゴとそれに群がる魚達がいるので案外悪くありません。波は少しありますが、沖に流される性質のものではないので漂流する心配はありません。
 無人島ということと相まって行ったら行ったで結構楽しい所です。本島を眺めながらのんびり泳ぐのもまた乙なもんです。業者が管理しているビーチは細かくうるさいことが多いのですが、コマカ島ビーチは遊泳区域外で泳いだら注意に来ますが、区域自体は結構広いのでそんなに窮屈せずに泳げますし、注意も最低限に留めている感じがするのでその点は高評価です。なお、遊泳区域はブイが幾つか浮いているのでそれを参考に泳いで下さい。もっとも、ブイ付近で泳いでいるのは管理人ぐらいでしたが。
 訪れたのは7月下旬とシーズン真っ盛りではあったとはいえ、せいぜい観光客がいても数十人だと思ったら、チケット売り場で聞いたところによると、本日既に150人以上が上陸してますとのこと。昼過ぎに訪れたので、既に帰っている人もいるとは思いますが、それにしても凄い人数。慶良間諸島の安慶名敷島も無人島なのに3、40人ぐらいいたことはありますが、その比ではありません。人気なんですねぇ・・・。
 沖縄東海岸の島々は聖地が多いのですが、コマカ島に関しては特に信仰や祭祀の対象でもなく、「角川日本地名大辞典沖縄」によると、かつてはジュゴンやウミガメの捕獲がよく行われたとのこと。今ではもうその姿を見ることは滅多にないでしょうね。また、数は減っているとのことだが、セグロアジサシの産卵地だそうです。
 コマカ島へ行くには南城市知念安座真ビーチの東側に港があり、そこから船で15分で着きます。料金は往復2500円です。島にはトイレはありますが、それ以外の施設はないので、予め準備しておくのが良いでしょう。港には何軒か店があるのでパラソル等を借りることができますし、島から帰ってきたときはここでシャワーを借りることができます。


 
 コマカ島は南城市知念から約3kmの位置にあり、面積0.03k平方㎞2・周囲0.67kmの島です。本サイトではコマカ島と表記していますが、googleではクマカ島と表記されていますし、方言ではフマカ島と呼ぶようです。いずれにしても「コ」が琉球方言でどう変化したかの違いでしかありません。

     
ここが港になります。周りに駐車場もあります。 この船で行きます。合計3隻ぐらいあるのかな?  運転手のおじさん。 

航行中

     
港と安座真集落。 周辺海域は浅そうです。 安座真ビーチ正面にある砂浜。干潮時になると割と広い砂浜となります。ここまで泳いで渡る人もいるとかいないとか。 
     
見えて来ましたコマカ島。確かに人が多そう。 桟橋です。  さて上陸。既に帰るという人もたくさんいました。観光客の方はいろいろと忙しいですからね。 

ビーチ

     
向こうには知念半島。 着いたのは14時半でしたが帰る人が一杯でした。これから知念半島を一周でもして那覇辺りに泊まる人達だろうか?  たくさん人は帰ったが、それでもまだ数十人はいた。 
     
大体ここら辺で泳ぎます。 休む人は皆岩陰にいた。荷物も日差しが強いので岩陰に置かれている。 

島内

     
トイレです。水は出るのか? 知念半島の先が見えます。一応ここら辺まで泳げるみたいですが、波があります。  東側。何故かこっち側に監視台があります。東側は遊泳禁止だそうです。実際に波がやや強そうなので泳いでも面白くないでしょう。沖に流されるかは不明。 
     
ガイドブック等に出てくる看板。ビーチの反対側にあるので知らない人も多そう。 北側になります。久高島がすぐ近く。  岩場を伝って島一周ができます。
     
あまり危険はないし、すぐ回れるので来た際には一周してみるのもいいと思いますよ。 こっち側だと泳げそうな気がしますけどね。たまに監視員が見回りに来ます。それにしても監視員ってどこの何者なんだろうか?   
     
多分アジサシだと思いますが、岩の上にたくさんいました。 島の頂上はびっしりとアダンが生えている。 ちゃんと道があります。あまりこちらを歩いている人はいなかった。 
     
4分の3周ほどしました。ちなみに、ビーチ沿いからは干潮時だと不可能ではありませんが、基本的に一周できません。 ここがビーチになります。  黒っぽく見えるのが一応サンゴ礁。95%死んでいますが、ここ数年にまた成長したと思われるのが一部あります。数十メートル沖に行けばそこそこ生きているサンゴがあります。
     
餌付けしているせいか、浅瀬にも魚がいるので小さいお子さん連れでも遊べると思います。 先にあるのが発着先の安座真ビーチです。  アダンのトンネル。