根元家の石垣

 
座間味村慶留間島にある高良家と同じく、中国との貿易における船頭役がその唐儲けによって財力をなし建設した建物。よく出来た石積みです。写真は石垣のみです。


   字渡嘉敷5番地の屋号「根元」家の石垣は、渡嘉敷村に残る貴重な文化遺産である。
 当家は琉球王朝時代にこの島の男たちか水主(唐や薩摩へ行く船の乗組員)として、船(進貢船・接船)や(薩摩へ行く御用船)で活躍した頃に繁栄したと伝えられている。
 屋敷を取り囲む石垣や、内にあるヒンフンはどれも精巧に切り取られた石灰岩を正確に積み上げられており、現在のような道具もなかったであろう時代の職人技のすばらしさをかいま見ることができる立派な石垣である。
 この石垣は、渡唐線船の船頭役を務めた当家の主が「唐儲け」により建設したといわれており、往時の財力がうかがわれる。
 さった第2次世界大戦において東側の一部が破壊されたが、平成9年3月に修復した。
   石垣です。
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