クボウグスク
津堅小中学校の北西側に位置し、島の西海岸に突き出た琉球石灰岩の上に築かれたのがこのクボウグスクになります。「琉球国由来記」には「コバウノ嶽 神名 木ヅカサノ御イベ」とあります(引用本が違うのか「ぐすく」では神名がオヅカサノ御イベ、「津堅島の記録」ではオツカサノ御イベとある。)。 「ぐすく」やうるま市発行のパンフレット等によると、標高29mをピークに野面積みの石積みがあり、周辺からは14~15世紀の輸入陶磁器が発見されている。 グスクの下には遙拝所があり、かつては人骨がたくさんあったが、「ぐすく」「津堅島の記録」によると、戦時中日本軍によって移動されたという。 グスク一帯は、タブノキ・ヤブニッケイ・オオハイヌビワなどの常緑広葉樹の他に、クロヅグ・リュウキュウガキ・モクタチバナなどの低木が連なり、クボウグスクの植物群落としてうるま市指定の天然記念物となっています。 所々草木が険しいですが、ハブはいないそうなので、一応安心です。 なお、グスクの西側の海岸にはグシキンガーという井戸があり、一帯をグシキンというらしい。岩陰には人骨が見られるという。ノロ等が沐浴する井だそうで、神聖な場所のようだ。 |
新川グスクからクボウグスクへの道。 | 洞穴です。日本軍の陣地壕となっていたのもあるようです。これがそうなのかは分かりませんが。 |
どうでもいいですが、左の容器を見ると、虫か何かの調査用でした。 | |
北側へ進む。 | 緑豊かです。 |
祠発見 | これが遙拝所だろうか?でも、グスク方向を向いていたかは自信がない。 |
何やら意味ありげ | |
沖縄ではよくあるコンクリートブロックで囲われた拝所。 | 説明版 |
こっからは道が少々険しい。普段は立ち入る人が少ないのか蜘蛛の巣だらけなので棒で払いながら進入しましょう。 | |
グスク真下に来ました。 | 上にあるのは石積みでしょうか。 |
下には洞穴。多分ここに人骨があったのでしょう。 | 先ほどの洞穴の左脇から登り口があります。はっきり言ってかなり険しいです。 |
傾斜もかなりキツイです。蜘蛛の巣もともかく多い! | |
石積みもかなり崩れています。 | |
もうすぐで頂上部。 | 頂上部。まだ進めるのですが、ちょっと不気味だったこともあり、さっさと戻ってしまいました。 |
島南西部からの入口。小中学校の南側から回っていけばあります。 | ここら辺は道がまだ整備されています。 |
海上から見たグスク。 | 丁度目の前になるのかな。 |