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厳島神社(伊実久)

 
 伊実久集落の北西部にあるのが厳島神社になります。手持ちの文献では詳しい建立時期などは不明ですが、少なくとも厳島神社と呼ばれるようになったのは近世であろう。奄美には厳島神社が散在しているが、他所で聞く限り、明治以降に薩摩藩などが名付けたという。平家落人伝説がある島だからそれにあやかったのであろう。神社創建以前の歴史は不明。必ずしも集落の中心部とは言えないが、公民館の近くにあるので、かつては集落の中心部であり、何かしらの拝所があった可能性は否定できない。
 喜界町観光協会掲載の神社仏閣リストによると、祭神は宗像三女神・弁財天、航海安全・交通安全の神、祭日は旧暦8月15日だという。
 「喜界島みてある記」によると、境内から土器片、石器断片、獣器、貝類など宇宿上層四季の遺跡が出土したという。


   
奥に赤色が見えるのが厳島神社。 字が剥げ落ちて見えません。
   
神社横 招魂碑 
   
戦没者英霊銘碑  
   
厳島神社らしく赤いですな。 故伊藤實照翁碑とある。集落出身の偉人でしょうか。 
   
石積があったように見える。拝所(跡?)だろうか。 神社手前に気になる木。
   
複数の木が絡まっているように見える。 拝所っぽい。南西諸島に残るアニミズムを感じる。と言いつつ単なる墓だったりして。実は神社建立以前はこちらが聖地の中心地だったとか?