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グスク墓

 
 「角川日本地名大辞典沖縄」所収のグスク分布図を見ると、奥川河口東側にグスク墓があり、実際に訪れてみると、確かにそこは山であり、麓には最近出来たものと思われる門中墓がたくさんあった。仲松弥秀著作の「神と村」によると、集落の共同墓をそう呼んでいるとのことなので、恐らくここであろう。離れて見た感じでは新しい墓が多く、古い墓があったかは分からなかった。同書によると、拝所とはなっていないようだ。そのためか、グスクと呼ばれてもピンとこないものがあります。
 なお、奥には集落北方に宮城森というのがあるが、恐らく「琉球国由来記」に出てくる「ミアゲ森」の当て字であり、グスクとは関係ないと思われる。
 グスクは墓であると考える管理人ですが、グスク墓では同義語が連続することになり、違和感がないわけでもない。最初はグスクと呼ばれていたが、後に意味が忘れられグスクと呼ばれる場所にある墓ということでグスク墓と呼ばれた・・・と主張するには都合が良すぎるかな。


   
このすぐ手前が国道58号線の起点であり、橋からは県道70号線になります。右に見えるのがグスク墓。 多分これがグスク墓だとは思うのですが。 
   
一見この山に登る道はなさそうでした。 写真に載せるのも若干憚られますが、確かに麓には墓がたくさんありました。道路沿いから見える範囲では新しい墓のみでしたが、恐らく古い墓も存在すると思われます。