比地
比地は半地よりも東、奥間より南にある奥間川と比地川に囲まれた集落です。集落の奥には比地大滝という観光地があり、集落内にはハンギナグスク(小玉森)があります。 マキョ名は「まつがねまく」であるが、意味は不明なようだ。比地の語源もはっきりはしていないようで、泥土と関係があるとのこと。集落の発生は小玉森のアサギであるらしい。 「琉球国由来記」には三つの御嶽が載っていて、幸地嶽・小玉森・キンナ嶽がある。「国頭村史」や仲松弥秀が語っているように三つの血縁集団が合体した結果であろう。ちなみに、三つの御嶽の神名はそれぞれ「アカシニヤノ御イベ」「アマオレノ御イベ」「中森の御イベ」である。アマオレという名はアマ族が降り立った地であることを表しているのでしょうか? 集落内には他に集落を創設したと言われるアマンチュを祭ったアマミクの宮がある。 「沖縄国頭の村落(上)」によると、拝所は①メーブック②クラヌメー③クガニヤマンクヮー④メージンジャアナガー⑤ファンギナ⑥ニガミヤー⑦シバ⑧アサギ⑨ヤマグチ⑩イリンジャアナガー⑪ヌヌマル⑫ファータ⑬タグムイ⑭ナガンニーブック⑮ファサマ⑯シフギ⑰ナガンニービー⑱ハーバンブック⑲フォーチブック⑳ウチバラ㉑ピヌカンヤー㉒中の宮㉓イビヌタキ㉔フバネンバ㉕ピロー㉖ウチネンバ㉗ヒバナがある。 なお、国頭村役場で聞いた話では比地にはもう一つグスクらしきものがあるらしい。どの山かは正確には分かりませんが、集落の近くの山だそうで、今後の調査があると面白いかも知れません。 |
集落の入口。奥に見えるのは小玉森(ハンギナグスク)。 | 小玉森入口。様々な情報が載っています。 | 集落から58号線方向。 |
ヤンバルの集落のどこでも言えることですが、静かな雰囲気です。 | 共同店。ヤンバルには多いです。 | 公民館です。 |