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石グスク

 
 石グスクは津波のファインフルーツおきなわ(きゆな牧場・山原牧場)の敷地内に存在する小丘です。敷地内の入ってすぐ右側(北側)にあるのがそのようである。「琉球国由来記」でいう「石城嶽」神名「石モリノ御イベ」である。
 今となってはほぼ忘れ去られたグスクではあるが、「沖縄国頭の村落(上)」によると、津波の旧集落があったという平南の聖地であったという。また、「ぐすく」によると、グスクの東側に半洞穴があり、珊瑚砂利が敷かれ信仰の対象だという。石グスクという名の由来は不明。まさか石があるからではないと思いますが、「琉球国由来記」の神名を見る限り、可能性は否定できないかも。イビとなるべき神聖な石があり、それにまつわる話があるのでしょう。
 今でこそ道路があるから行きやすいが、集落から遠く道も険しいであろうこの地にグスクがあるのは少し不思議である。ここら一帯にかつて集落があったという話は今のところ聞きません。按司等の有力者がいて、墓があったという可能性はあるかも知れません。 
 なお、グスクは私有地にあり、従業員の方に中に入る許可までは得られませんでした。聞いたところによると、グスクとはいうが、単に石があるだけで何もないですよとのこと。


   
58号線から石グスクへ行くための道。名護市から大宜味村に入ってすぐのところです。 真っ正面が石グスクらしいです。割と後方まで丘状になっています。 
   
ここまでの進入は大丈夫でした。これ以上はダメと言われたので、写真はここまで。 石グスクへ向かう途中の道からの写真。道路脇をじっと見ながら走りましたが、特に何もなさそうでした。