スク森スク嶽
スク森スク嶽は田港集落の後方(東側)にあるグスクです。周辺は田港御願の植物群落として国の天然記念物に指定されています。 「琉球国由来記」でいう「底嶽」神名「イベナヌシ」と同一でしょう。琉球方言ではオ段はウ段に変化するので、ソコがスクとなるのでしょう。 宮古八重山では、グスクではなくスクと呼ぶが、沖縄本島でスク名なのは珍しい。名前もスク名が連続していて不思議である。よく考えれば、森も嶽も琉球ではほとんど同じ意味な気もします。 「沖縄国頭の村落(上)」によると、村落東側の山をタンナウタキを呼ぶようで、これがスク森スク嶽のことであろう。仲松弥秀の分類では御嶽となっている。地元で聞いたときも、山全体をスク森スク嶽と呼ぶと言っていた。山中にイビがあるのかは不明である。 麓のナスダーと呼ばれる場所には、イビナー・オミヤと呼ばれる遥拝所があり、普段はそこから拝むという。 行き方は集落の東側の小さい道を真っ直ぐ歩くとすぐです。 |
大体ここら辺がグスクになるのかな。 | 石標があります。田港御願の植物群落と書いてあります。 |
全体図 | ここが入口となります。集落の東側にあります。 |
周囲は大宜味名産のシークワーサーの木が生い茂っています。 | 滝みたいなのが見えてきました。 |
ナスダーにはビーグチガーがあるらしいのですが、これでしょうか?樋川タイプの井戸ですかね。 | イビナーです。鳥居があるんですね。 |
香炉がたくさんあります。 | もう一つ小祠があります。 |