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冨着

 
 冨着は恩納村の中南部にあり、前兼久と谷茶の間にある字になります。細かいですが、「冨」着と書くのが正しいです。昔は富津喜と書いてたりして「ふぢち」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「ふちゃく」と呼ぶようになってしまったようだ。
 現在はサンマリーナホテルやカフーリゾートフチャクコンド・ホテルなどがあり、すっかり恩納村の典型的なリゾート地であります。
 集落の歴史は、「恩納村誌」によると、かつては今より後方(南側)の高台に集落があり、そこから現在の冨着集落・谷茶集落・前兼久集落と分かれたという。前兼久の由来については、かつての冨着集落から見て現在の冨着集落が後兼久であり、その前にあったから前兼久といったという。
 集落の聖地は、「沖縄国頭の村落(下)」によると、①ウタキ②メーヌカー③クシヌカーがある。いずれも旧集落の方にあります。
 「琉球国由来記」では御嶽が一つあり、「アフシマノ嶽 神名 コダマノイベヅカサ」となる。「恩納村誌」の冨着の項目を見ると、アフシマノ嶽という名前では紹介されていないので、同一のものなのかは断言できないが、推測するに冨着の古島にある①ウタキのことであろうか?もっとも、①ウタキは遙拝御嶽であるので、その先に示すカチンジョウ(南風山)にある可能性もある。訪れたらすぐ分かるのでしょうが。
 「恩納村博物館紀要第3号」によると、集落南側の台地の南風原に古島遺跡(上記①か?)があり、屋敷や沖縄産の陶器類が散布しているという。
 なお、集落の写真はありません。


     
冨着のビーチ。名前は不明。   カフーリゾートフチャクコンド・ホテル。撮影日は2009年ですが、丁度開業した時期と被るようだ。 
     
サンマリーナホテルです。