請阿室
請阿室は請島の東側にある集落になります。集落内は四区に分かれ、五区がオオサト(ウサトという場合もある)、六区がグスク、七区がカワバタ、八区がハマバタという。更にオオサトとグスクを合わせてオオバル、カワバタとハマバタを合わせてアガンマともいう。 人口は、瀬戸内町の他の離島の加計呂間島や与路島と同じく、段々減少しており、手持ちの資料では平成19年時に人口75人を数えるのみである。戦前では700人弱を数えた時期もあったのと比較すると10分の1まで減少したことになる。 集落の歴史は、「請島ノート」によると、7、8世紀とみられる兼久式土器が発見されていることもあり、中世までは人が住んでいたとみられるが、一度途絶えたとみられるという。理由としては、かつては池地や与路島の人が請阿室の土地を所有していたことや近世前期の文献では請島には村が一つしかないように読み取れることなどがあるという。 請阿室の語源は、前掲書によると、池に荒れ地を指すアモーレジが合わさって出来たのではないかとのこと。つまり、池地方面から見て荒れ地がある土地だという。もっとも、南西諸島に分布する「アムロ」という地名の語源は、「天降り」という説もある。 「奄美加計呂間島のノロ祭祀」で項目として紹介されているものは、①ヤンノヒリャ②オガミヤマ③モリヤマ④コウエン⑤テブラハナ⑥新しい神社⑦ヤンゴ⑧ウソツ⑨イジュプ⑩公民館⑪教員住宅⑫旧ミャー⑬トネヤ⑭テラヤシキ⑮墓地⑯嵩家⑰コジキヤマ⑱ウサト⑲グスク⑳カワバタ㉑ハマバタがある。 上記のうち、②、③④、⑥、⑲は別ページにて紹介。集落の公民館等の主要施設は主にグスク内に多いです。 写真はオーバル地区とアガンマ地区に分けて紹介します。大雑把に説明しますと、オーバル地区は墓地・公民館があるブロックを含めてそこから西側になります。アガンマ地区はそれより東側。記憶に基づいて分けているので、一部間違いがあるかも知れません。 |
オーバル
港待合所の隣にある案内板。 | 集落内の居住案内図。 | |
民宿とやま。商店もやっています。 | こちら辺がオオサト地区。 | |
請阿室に限りませんが、集落は整然としています。 | この畑で作っているのが何かは分からないが、請阿室ではニンニク栽培が盛んだそうだ。何回か区長さんを探しに訪れたのだが、家周辺ではニンニクの臭いが漂っていた。 | ここからは別の日撮影。 |
海側の道。石積みの壁がまだ残っています。 | 港から集落に入った道。 右側がオーバルのオオサト地区(のはず)。左側はまだグスクになるのかなぁ? |
アガンマ
家の密度はそんなに濃くはないかな。 | 集落としてはアガンマの方が新しいことが関係するのだろうか。 | |
石垣。嵩家の石積みが立派らしいのだが、訪れたときはどの家か分からなかった。でも、これ辺りは立派な気がするからここ? | 拡大 |