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テリャ(高千穂神社)

 
 集落から南にある山中、正確には南南西にある神社をテリャ又は高千穂神社と呼んでいる。元々は集落の南南西の端っこに建立していたらしいが、いつの頃からか現在地に移転したようだ。
 テリャという名称からして、神社建立以前から聖地としての役割があったのかも知れない。かと言って、人骨や墓があるという話は手持ちの文献を見る限りではなさそうである。ご神体は弁財天と仏像が置かれているとのこと。弁財天も神道に取り込まれた神とはいえ、仏教色が強い神社である。神仏混淆と言えば、それまでですが。
 別名の高千穂神社という名称は奄美ではちらほら散見される名前であるが、大抵は、薩摩藩や明治政府によって名付けられたのが多い。しかし、ここに関しては、島出身者が鳥居を建てたときにつけた名称だという。
 なお、厳島神社やゴンゲンと呼んでいたこともあるようだ。弁財天が祀られているからであろう。こう考えると、高千穂神社という名称よりはしっくり来るかも。余談であるが、奄美大島には厳島神社が大変多い。地元で聞く限り、薩摩藩が改称させたという話を聞く。


   
真っ正面がテリャになる。もっと後ろはオオガチヤマ(オボツ)という。 見上げてみる。
   
川を越えたら鳥居がある。 鳥居 
   
少し上った所から。 社殿までは時間はそんなにかかりません。
   
社殿です。昭和41年に建てられたという。  左に弁財天があり、右に仏像があるという。神社なのに、ご神体は仏です。
   
北側の風景。学校の後ろがアブリャ。その後ろはキシノトウ。 集落方面。しかし、松の葉っぱが変色している。松食い虫にでもやられた?