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与路島


 与路島は加計呂間島の南側、請島の西側にあり、瀬戸内町に属する島になります。来島方法は、請島と同じく、日に1~2便出ているフェリーせとなみで来るか、大島か加計呂間島から海上タクシーで来る方法があります。
 集落は島に一つだけであり、東海岸の平坦部に立地している。集落の東側にはハミャ島があり、大字与路に属する。
 特段これだという観光地はありませんが、一番有名なのは集落の石垣風景でしょうか?観光協会のホームページを見ると、サガリバナの道、三丁落鼻、芭蕉の群生地などが紹介されています。ホームページでは紹介されていませんが、島の西海岸の大原という場所に抜けると、綺麗なビーチがあって泳ぐことができるそうです。シャワー施設もあったんじゃなかったっけか。ちょっと自信ありませんが。他には三八岩穴というのもある。
 あとは、観光地でも何でもありませんが、ノエビアの研究施設があります。この会社のフォトギャラリーは与路島・請島の他に、大東島・トカラ列島などのマニアックな島々の写真が多くてよく拝見してたんですが、2011年11月を以て閉鎖してしまい残念。
 国土地理院発行の地形図を見ると、島を一周できる道路がありますが、古仁屋港のガイドさんに聞いたところ、島の南側への道は手入れがされていないから行くのは難しいということ。北の方に抜ける道も同様とのこと。先ほど紹介した西海岸大原へ抜ける道か、ヘリポートがある西側ぐらいが限度とのこと。管理人は時間がなかったせいで、訪れていないので、本当なのかは確認していませんが。
 島の聖地は、集落風景などのページを参照して下さい。そこで紹介し切れなかったものは、ウボツヤマ・コーエン・カマイシといったものがある。ウボツヤマは集落西側の山であり、コーエンはテレビ鉄塔が立っている平地でかつて八月踊りをした場所である。カマイシは集落南側の山中にある石でその形状から女性器に見立てられる。
 グスクは二つある。一つはグスコであり、集落の一区画を指す。グスノキは島北西部のある一帯を言うようだが、由来等の詳しいことを知っている人は探せなかった。
 南西諸島に広く伝わる平家伝説については、与路島にも伝わり、平宗虫(平宗盛という話もある)という人物がオオガチヤマの北側のヌクラという場所に居住していた話も伝わる。自害とも違うとも伝わるが、最終的にはヌクラの真下のオナワという海岸で死に、すぐ近くには石積みの墓があったという。
 管理人は、当初与路島に晩に来て、翌日晩出港の便で帰る予定であったが、台風が近づいているので晩の便が出港する保証はないと言われたので、何と翌朝の便で帰ることになりました。滞在時間は15時間程であり、日が昇っている活動可能時間はほんの3時間もありませんでした。おかげで、集落の隅々は元より、集落外は全然巡れませんでした。いつかリベンジしたいところです。
 与路島に興味を持った方は、瀬戸内町発行のパンフレットや町のまちづくり観光課が発行した雑誌「まんでぃ」を参考にするといいでしょう。あとは町のホームページ観光協会のページもリンクしておきます。
 与路島の紹介記事は、地元で聞いた情報もありますが、大部分を松原武実著「奄美加計呂間島のノロ祭祀」と瀬戸内町立図書館・郷土館紀要第3号所収の町健次郎著「与路島ノート」に依拠します。


 
与路島の概要
面積:9.48km2
周囲:18.4km
最高点:260m(オオガチヤマ)
人口:137人(平成17年時)


与路 集落風景集落外風景グスコテリャグスノキ与路港
その他 与路島航路古仁屋航路ハミャ島