塩屋
塩屋は塩屋湾をふさぐ砂州上に立地する集落です。集落は村内で最も大きく、かつて大宜味間切番所や大宜味村役場が置かれていたこともある。旧暦の7月に行われるウンジャミ(海神祭)は、有名で県内外から多数の研究者やマスコミが訪れるという。塩屋湾は穏やかで美しく、沖縄八景に数えられる。 集落は大川・兼久・塩屋の三つに分かれる。塩屋の由来は製塩を行っていたことに由来するようで、沖縄には同じ地名が散在する。 集落の聖地は、「沖縄国頭の村落(上)」によると、①ミー墓②ハニクガー③タチマシ④ハニクバマ⑤慰霊之塔⑥ウッカーガー⑦メーガー⑧ウフチダキ⑨クラガー⑩ハーミンゾー⑪ウフンチャ墓⑫アナガー⑬ウィーリンチ⑭ムイカーヌシ⑮アサギマー⑯シナバ⑰ニガミ⑱学校ヌサキがある。 「琉球国由来記」によると、塩屋村に「ヨリアゲ嶽」神名「オブツ大ツカサ」があるという。聖地としての重要度と、仲松弥秀作成の大雑把な地図を見る限り、⑩のハーミンゾーでしょうか? |
橋を降りたところの集落入口。集落は右側にあります。 | 塩屋湾の眺め。湖ではありません。 | アオサかな? |
確か、小学校の北西側にあった拝所。⑬ウィーリンチ(上殿内)?でも、殿内にしては小さいでしょうか? | 学校の北側にある拝所。⑭ムイカーヌシのようです。ムイカーヌシは別ページでも紹介していますが、津波や塩屋にかつて住んでいた士族で、組踊「花売の縁」の登場人物です。 | 小祠が二つあります。 |
門中のお宮だそうです。 | ムイカーヌシが塩炊きに使った釜だそうです。 | ⑮アサギマーでしょうね。生活感溢れてます。 |
隣の建物も拝所関係っぽいですね。 | 奥の建物も拝所でしょうか?単なる物置かも知れませんが。 | 塩屋小学校。中学校はどこ通うのでしょうか?。 |
小学校脇の岸壁。ここら一帯の浜辺を⑯シナバといい、屋古集落を出発したハーリーの到着地となっているそうです。 | 塩屋集落の中心に位置する⑩ハーミンゾーにやってきました。看板には塩屋園地と書いてます。ハーミンゾーとは漢字で書くと神門だそうです。沖縄では門と書いてジョウと読む。それが訛ったのであろう。 | ちょっとだけ高台になっています。麓には墓があるといい、如何にもグスクっぽいのですが、あいにくそういった名称で呼ばれているという話はなさそうです。 |
登るとすぐに小祠があります。 | 門中のビジュルを祀ってあるらしいです。 | 塩屋の碑というらしい。管理人には解読ができないので、「ふるさと沖縄の歌碑・石碑・石造物」から拝借すると、「宵も暁も 馴れし面影の 立たぬ日やないさめ 塩屋の煙」と書いているそうです。一部漢字化されています。「慣れ親しんだあの人の面影が、立たない日はない。ちょうど塩屋むらの家並みから、朝な夕な煙が立たない日がないように。」という意味だそうです。 |
頂上には東屋があります。 | ここにも何やら石碑がありますが、字はかすれて解読不能。 | 頂上から西側。こちらの麓にムラ墓と呼ばれる⑪ウフンチャ墓があるようです。 |
南西側の景色。塩屋大橋が見えます。 | 南東側の景色。小学校が見えます。 | 東側。塩屋湾が遠くまで見えます。 |
北側には家々があります。 | 国道の西側、塩屋港の近くにある歯科診療所。歯医者だけなのかな? | 港 |
同じく港 | 集落側。塩屋大橋が見えます。 | えんどうの花の碑。沖縄では有名な歌です。 |
歌の作詞者である金城栄治が塩屋尋常小学校にいたときに作詞されたとのこと。 | 単なる道端風景。 | 塩屋公民館。集落の北側にあります。集落の中心部からは外れています。かつてはこちら側が中心地だったのかも。 |
塩屋湾の眺め。塩屋集落が見えます。 | 対岸は白浜になります。 | ひょっとしたら塩屋ではなく、屋古辺りにあったかも知れませんが、便宜上このページにて紹介。世界初牡蠣養殖の父 宮城新昌翁頌徳碑だそうです。垂下式牡蠣養殖法を事業化したそうです。口癖は「カキは滋養がある 豆腐のように安く、手軽に食べられるようにしたい」とのこと。 |