ハイヌミカゼHome大宜味村

田嘉里

 
 田嘉里は大宜味村最北にあり、田嘉里川(文献によっては屋嘉比川とある)の中腹にある集落になります。元々は親田・屋嘉比・見里集落があったのが、明治36年に合併して出来た集落だという。現在の集落名は三つの集落名から一文字ずつ取っている。現在は大宜味村の所属だが、旧集落はそれぞれ「琉球国由来記」「琉球国旧記」では国頭間切に属している。
 田嘉里という名前を聞いて沖縄県民が思い浮かぶのは田嘉里酒造でしょうか?「山原くいな」などを製造しています。
 集落の聖地は「沖縄国頭の村落(上)」によると、①ムラシンジュ②アシェーラ(スンバンガー)③ウィーグシク④ニガミヤーウガン⑤ハニマー(カニマク)⑥サンバル⑦アサギ⑧シバ⑨クラントー⑩ヤマグチ⑪ヌンドゥルチ⑫ウィントーウガミ⑬ウィークジウガミがある。歴史が一番古いのか主に旧屋嘉比集落に聖地は多い。見里にはほとんどない。語源が新しい集落を意味するように他の集落と比べて恐らく歴史が浅いからであろう。
 ③ウィーグシクは根謝銘グスクとも呼ばれるグスクである。田嘉里集落の聖地であるが、隣の謝名城集落の聖地でもある。根謝銘グスクと密接に関わる城集落は謝名城にあるのに根謝銘グスクは田嘉里にあるから紛らわしい。⑧⑩は家名であり、漢字にすると芝と山口となる。手元に電話帳がないので、確たることはいえないが、芝という名字は沖縄では聞いたことがなく、奄美ではよくある名字である。山口という名字はそこまで数は多くないが、沖縄に存在する名字である。
 「琉球国由来記」によると、親田村には「ガナノハナ嶽 神名 シチヤラノワカツカサ」、屋嘉比村には「トゞロキノ嶽 神名 イベナノツカサ」、見里村には「中城之嶽 神名 大ツカサ」があり、国頭村浜村の御嶽とともに屋嘉比村のノロが祭祀を執り行うという。


     
カニ注意。田嘉里ではなかったかも。 旧見里集落入口ぐらいかな。  多分見里辺り
     
  公民館 共同売店 
     
旧親田集落内 何かありそう。  井戸があります。 
     
  涸れてるっぽい。 何やら石積みがあるが、コンクリート片っぽくも見える。
     
東へ進む。 ここら辺から旧屋嘉比集落のはず。   
     
謝名城方面 屋嘉比集落から東へはちらほら農園などがある。   
     
結構奥まで進んでもまだ家がある。 戻ってきました。  親田へ戻ります。
     
田嘉里酒造発見 販売もしているのかな?  
     
確か親田で発見した拝所だったと思う。 上記聖地に該当するのはなさそう。 やっぱり上記聖地に該当はなさそう。場所を勘違いしてるのかなぁ? 
     
上記本にあるヌンドゥルチに似てはいる。 国道58号線へ戻る。 集落遠景。手前は水田。