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田港

 
 田港は塩屋湾の東側に位置し、屋古の東側、大保の西側にある集落です。国道331号線が東村との間を横断していますが、本島の人はともかく観光客の方でしたらあまり通ることはないでしょう。
 集落は隣の屋古や塩屋と繋がりが深く、古くからある集落だそうです。そのためか、今でもウンジャミ(海神祭)が残っています。
 集落の主要聖地である田港御嶽は植物が希少として、国の天然記念物に指定されています。 また、田港御嶽はスク森スク嶽というグスクでもあります。これは「琉球国由来記」でいう「底嶽」神名「イベナヌシ」と同一でしょう。
 国道58号線を走っていると屋古・田港集落の山頂に何やら大きい建物がありますが、ホテル跡だそうです。一応展望台もあります。写真を撮った気がするのですが、何故か見つからないので残念ながら掲載はできません。なお、行きたい方は、屋古集落脇にある道から上って行けます。
 集落の聖地は、「沖縄国頭の村落(上)」によると、①ダキヤマヌハー②アサギ③ヌルドゥンチ④ニガミ(ニガミヤー)⑤ハンジャガー⑥ウイヌハー⑦ウヘーヤ⑧メーダガー⑨ハーナカジョウヌハー⑩イビナー⑪ビーグチガー⑫サンタキ⑬タンナウタキ⑭ナスダーがあります。


     
集落前の道路。バス停もあります。 集落風景 公民館前 
     
公民館 公民館前にあった小祠。上記本では特に紹介されていないっぽい。  ⑦ウフェ屋。「沖縄の拝所300」によると、田港村を興した神を祀っているという。同書によると、村の祖は今帰仁按司の弟の家系の恩徳金だというのから、この者が祀られているのだろうか?また、ウンジャミの際に神人が拝む場所でもあるという。 
     
意外に小さい祠です。 確か、ウフェ屋の近くにあった建物。「沖縄国頭の村落(上)」には載っていませんが、根謝銘屋でしょうか。 ②アサギです。集落を見渡せる場所にあります。
     
アサギからの風景。 アサギの奥。この奥の⑫サンタキには部落の始祖が住んでいたという。スク森スク嶽はこの東側になるのだが、そっちには先祖は住んでいなかったのだろうか。  進んでみましたが、特に何もありませんでした。 
     
大宜味特産シークヮーサーです。 一杯あります。採ってはいけません。 集落を過ぎた辺りから撮影。