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安禰宜グスク(城島)
「琉球国由来記」の渡嘉敷間切編で出てくる「安禰宜城嶽・神名 国カサ」というのがこの城島になる。安禰宜の読みは「あねき」である。沖縄県教育委員会発行の「ぐすく」では何故か未確認グスクとして扱われているが(単に未調査という意味かも知れない)、「渡嘉敷村史」ではこの城島が安禰宜グスクだと判断しているし、島の頂上部平場には香炉があるらしいので間違いないであろう。地元の方は単純に「グシク」と呼ぶようだ。 「渡嘉敷村史」によると渡嘉敷島の先祖達が居住した区域の一つがこの城島である。島の頂上部には池があるらしいので生活をすることは可能だったのだろう。もっとも、島頂上部へは傾斜が急であるし、「シマダス」によるとハブがいるようなので、その点では生活し易い環境であったのかは疑問が残らないでもない。 グスクとしての性質は古島(先祖の居住地)としての色合いが強い。元々は墓の意味合いがあったとは思うが、そのような伝承等は発見できず。集落から海を隔ててすぐ前にある小島という意味では沖縄に点在する奥武島(死者の島であり墓が多い)と共通するものがある。 |
入港前に撮影した城島。 | 島の南部から。 |
港方面から。上るとしたらこちら側からになるのかな? | 島と渡嘉敷島の間は浅瀬になっています。干潮時だと歩いて渡れるそうだ。遠くに見えるは黒島。 |