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ヂングスク

 
 ヂングスクとは阿波連集落の南に位置する標高142mの山のことである。地元では「ジングシク」と呼ぶようだ。沖縄県教育委員会発行の「ぐすく」では何故か存在すら認知されていない。琉球国由来記に名前がないから外されたのか、それとも単なる山の名前としか認識されなかったからであろうか?
 「渡嘉敷村史」では「ジングシク」 として紹介されている。それによると山の名前がジングシク山であり、頂上にある石積みの見張り台のことをジングシクと呼ぶようだ。管理人が渡嘉敷村教育委員会で聞いたときはグスクの西にある前岳の方がグスクだと教えられたが、後から渡嘉敷村史の説明をよく見ると、やはり教えられたのは前岳で、前岳の東にあるのがジングシクのようだ。もっとも、「渡嘉敷村史」によると前岳は標高155mらしいのだが、地図の等高線を見ると160mオーバーに見えるので何が何だか・・・。沖縄県埋蔵文化財センターの地図を見ると山頂より少し南にジングシクがあることになっており、これも何が何だか・・・。いずれ機会があれば、ハブの出ない冬にでも訪れたいと思う。
 拝所としてのジングシクは「渡嘉敷村史」によると種取り祭りの際に神女が前岳にある前の御嶽へ向かう途中、ジングシクで神を迎えるとのことである。
 ジングシクの行き方は恐らく前岳林道の旧道を行き、前岳とジングシクの間辺りに行けば道があると思われる。教育委員会で聞いた話では久比里林道近くに旧道があると聞いたのだが、管理人には分からなかった。現林道を南に行けば旧道との合流地点があったのでそこから北上すれば行けると思われる。


   
「渡嘉敷村史」に出てくるジングシクの所在地はヒノクシ原1551番地だそうでここになります。 見上げてみる。この先かな?
   
少し進んだところから。多分これだと思います。 左にある高いのが前岳で真ん中より少し右にあるちょっとだけ高いのがジングシクだと思います。